特集・連載

ライター:とむ

2025.03.27

「日々是飯能」移住1年目をふりかえる(後編)

「日々是飯能」
移住1年目をふりかえる(後編)

前編に引き続き、移住1年目を写真とともに振り返っていきます。

7月 収穫の夏

ずっと行きたかった、名栗のドーナツ店「わぐりや」さんにお茶をしに行ってきました。とっても美味しい! そして素敵なお店でした。リピーターになりました。

飯能には、おしゃれで個性的で美味しそうなお店がたくさんあるので、少しずつ開拓していく楽しみがあります。

夏野菜の勢いが止まりません。

畑エリアの1/4ほどしか稼働していないのに、野菜が採れすぎて困るくらいでした。

特に、よくできる割に消費に困るのがイタリアンパセリとモロヘイヤ(8月の写真ご参照)。でも、実りが多いことはうれしいこと。

たくさんのトマトもピューレにしたり、イタリアンパセリも乾燥パセリにしたり、工夫すれば長期保存もできそうなので、来季の夏野菜はもっと面積を広げてつくろう、と決心しました。

ぷちぷちと枝から葉をもぐのも、無心になれていい時間です。

また7月には獣害予防のため、畑のまわりをぐるりと取り囲むように電子柵を設置。地域の電子柵講習会の会場として、ベテランの方々にご指導・作業していただいたので、大変助かりました。

犯人は、虫なのか鳥なのか獣なのかわかりませんが、いつの間にか枝豆がなくなっていたり、トウモロコシを倒され食べられたりすることがありました。

電子柵に期待するとともに、電子柵にソーラーライトも設置して、夜間に少しでも灯りがある状態にしてみました。

8月 あそびの夏

2024年、飯能の夏は雨が多めで、激しい雷雨もよく降りました。おかげで畑への水やりはほぼしなくて済んだように思います。

そして飯能の夏といえば、川遊び。東京の友だちが「楽しみにしてたよ〜早く川に行きたい!」と飯能にやってきてくれました。

飛び込んだり浮かんだり、地元っ子のように川で遊ぶ子どもたち。遊び疲れたあとのかき氷は最高です。

もう一つ夏といえば、スイカ! 子どものリクエストでスイカを育てました。

毎年リクエストされるので、今まではプランターで育てていましたが、あまり美味しく実らせることができませんでした。畑だとさすがに立派にできますね。

苗は日高の直売所で購入した「マダーボール」という楕円形の小玉スイカ。コンパクトな割に可食部分が多くてよかったです。

里帰りしている間に雨がよく降ってくれて、おばけキュウリとおばけオクラがたくさんできていました。

写真左上の葉っぱがモロヘイヤです。

わが家ではエジプト風のモロヘイヤスープはウケが悪く(美味しいのに…)、葉を塩茹でにしておいてラーメンにのせたり、そのままもりもり食べました。

9月 まだまだ夏は続く

夏の疲れをとりに約50分のドライブで、ときがわ町の玉川温泉へ。

昭和レトロな雰囲気の建物で、お湯はアルカリがとても強めで温度はぬるめ。熱くないので、ゆっくりつかることができました。

メッツァそばにある喜楽里別邸も大好きでよく行きますが、お気に入りの日帰り温泉をまた1つ見つけました。

月末には急いでジャガイモの秋植え。

暑いと種芋が傷むし、植えるのが遅いと成長する時間が短くなるので、タイミングが難しい。野菜づくりの経験を積んでいきたいです。

【秋・冬野菜のラインナップ 2024】

  • (常時いる)
    ねぎ/いちご
  • (晩夏に植えた)
    じゃがいも/カリフラワー/にんにく
  • (秋に種まき)
    ほうれんそう/ルッコラ/スイスチャード
  • (秋に植えた)
    たまねぎ
  • (ご近所の方々から間引き苗・余り苗をいただいて)
    のらぼう菜/エシャレット(早どりらっきょう)

のらぼう菜は、埼玉の地元野菜のようです。さっとお湯にくぐらせた程度でもやわらかくなって、クセがなくて美味しい(2025年、お正月に雑煮にも入れてみました)。

10月 なんだかまだ暑い

なかなか秋は来ず、晩夏の延長ような10月でした。

花もまだまだ元気で蝶を呼んでくれます。蝶がいると、庭に動きがあっていいなあと感じた一年だったので、さらに蝶を集めたいと思い、蝶を呼ぶという植物を足してみました。来年が楽しみ。

10月下旬のさわやかな日。阿須運動公園の隣にある「あいわ広場」の「川と散歩のマーケット」にお出かけしました。

阿須運動公園の駐車場からてくてくお散歩して、たくさんの出店者やお客さんでにぎわう広場に到着。

おしゃれな出店者さんが多くて、目移りして困ります。クレープとコーヒーをいただき、テイクアウトでスリランカのワンプレート料理、ユーカリ農家さんのスワッグ、ドライフルーツなどを購入しました。

屋外で気持ちがよく、お店の方との距離も近くに感じられて、マルシェっていいですね。飯能にはいろいろなマルシェがあるので、今後はもっと足を運びたいと思います。

11月 最高の季節

月初は飯能まつりに参加。お囃子も出店も大盛り上がりですごい!

お祭り気分が落ち着いてきた頃、木々がしっかり色づき、秋の雰囲気になりました。外でも過ごしやすくなり、庭仕事や焚き火が楽しい季節でした。

寝かせておいたサツマイモで、干し芋づくりに挑戦。

苗を立てて植えると実が大きくなるらしく、立派過ぎるサツマイモは蒸すのが大変そうだったので、焼き芋にしてから干してみました。

青い干し網に入れて干したり、収まらない分は低温のオーブンで乾かしてみたり、あれやこれやと試行錯誤。

甘くて美味しい干し芋が、タッパー3つ分、たっぷりとできました。

12月 寒さもよい

紅葉は、12月まで楽しめましたが、一気に寒くなりました。ますます焚き火が楽しい季節に。

焚き火台を常設し、一年中なにかと焼いていたのですが、ぱっと庭に出て火を楽しめるのは、本当に贅沢です。

もっぱらお肉は外で焼くようになり、第二の台所のよう。

変わりネタでナンにも挑戦してみました。ナンはまだまだ改良の余地たっぷり。

急に思い立ち、日高の加藤牧場さんへチーズを買いに行きました。何種類ものチーズで賞をとられたことのある牧場です。

販売所の品揃えが豊富で、うっかりあれやこれやとお買いもの。チーズはどれもさすがの美味しさでした。今度はバスクチーズケーキもいただいてみたい。

ヤギさんがかわいくて癒されました。また会いに行こうっと。

たっぷり霜が降りる朝は、あたり一面がきらきらと美しく輝いて最高です。植物たちは霜に耐えて、健気にがんばっています。

霜柱もとても立派なので、踏みつけるといい音がします。

寒いけど、寒いすぎず。飯能は冬もいいですね。

移住1年目をすごしてみて

前編、後編を通してあらためて振り返ってみると、書いてないこともたくさんあって、本当に充実した一年間だったんだなと思いました。

それでも、まだまだやりたいことがたくさん!

  • 畑のスペースもまだまだ余っているし、庭づくりも序の口
  • マルシェも一度しか行かなかったし、行きたいなあと思っているお店もたくさん
  • もっと図書館でのんびりしたいし、見つけた読書スポットで心ゆくまで時間を過ごしたい
  • 川遊びも、少ししかできなかったなあ
  • あ、まだ天覧山にも登ってなかった!!汗

飯能を選んで本当によかったです。

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記事を書いた人:
とむ

初飯能から2週間で土地を決め、9か月後に都内を引き払い飯能へ。10か月の仮住まいを経て、2024年1月に本格移住。

家庭菜園と庭づくりをのんびり楽しむアラフィフ主婦。

  • 福岡生まれ、あちこち暮らし
  • 『コンピューターおばあちゃん』があこがれ

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