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くらし
2月3日(年によっては2月2日)は、豆まきをして恵方巻きを食べる「節分」。これは私たち誰もが知っている季節の行事です。
この「節分」、本来は年に4回ある(あった)のです。読んで字のごとく「分かれの節め」のこの日は、春夏秋冬が始まる前日を指すことば。
同じく、私たちがウナギを食べて精をつける時期だと捉えている「土用」も、四季が変化するタイミングで実は年に4回やってきます。
「土用」の期間は自然界がググッと変化を迎える時期なので、人も、何かと体調を崩しがち。
いにしえの人々は、各季節の土用で養生法を確立し、上手に付き合ってきました。
みなさんが恵方巻きにかぶりついていたであろう節分の日、私は終わりかけの冬と始まりを迎える春を探しにテクテク(年中、テクテクしていますが笑)でかけました。
この日の収穫は…、フキノトウ、タネツケバナ、そして前回紹介したスイバ。
わが家には、1年365日がまんまるで表されたカレンダーが貼られています。その名は地球暦。
毎年春分からスタートするこのカレンダーには「節分」や各「土用」はもちろんのこと、月の満ち欠けや太陽系の星たちの動きまで記載されていて盛りだくさん。
飯能に来て、4回目の春を迎えようとしている私。
日々足もとの自然界を観察すればするほど、この地球暦カレンダーが身体に染み込んできます。
時間って、直線上に進んでいるのではなく、円環しているんだなぁ。太陽の周りを他の星たちとともにぐるぐると巡りながら、私は生きているんだなぁ。
飯能の豊かな自然は、あたりまえのような日常を、遥かなる宇宙ともつなげてくれるのです。