特集・連載

ライター:渡邉 優太

2021.07.19

LIFE story No.1「自分らしい居場所づくりと楽しみ方」

LIFE story No.1
「自分らしい居場所づくりと楽しみ方」

REFACTORY antiquesを飯能市に2012年オープン

自分らしさが感じられる住まいづくりや、拠点探しに魅力を感じます。都内からもほど近い自然が多い飯能は、ゆっくりとしたじかんの流れが感じられる「自分らしい暮らし方」を実践できる場所のひとつだと思います。

僕も都内から飯能へ移住してきて、2012年にアンティークショップをオープンしました。店にした建物は、林業で栄えた町飯能の軌跡が見える元材木倉庫。国内外で買い付けた古い家具を修理して販売し、個人宅のリフォームやコーディネート、店舗の空間演出も手がけています。飯能市内のお客さんとの交流も増え、住みよい町になりました。

店を開業させる準備をしているときに地域の方から「どこから来たの?」「何するの?」「こんな人いるけど会った?」「あそこ君好きそうだよ」そんな情報を頼りに、たくさんのご縁が生まれました。そのとき感じたあたたかさをこれからに繋ぎたいと思い、飯能を知るきっかけとして人の生き方や仕事の仕方、環境との向き合い方などに視点を置き、飯能のライフスタイルを紹介していきたい。また僕も移住者のひとりとして、自分の移住した経緯と過ごし方を紹介します。

埼玉県入間市に就職したことをきっかけに都内から埼玉へ引っ越してきました。その時はまったく土地勘がありませんでしたが、飯能も仕事で来る機会があり、じかんの流れ、自然の多い環境を魅力的に感じていました。独立を機に2012年、アンティークショップを飯能にオープン。町中から少し外れた飯能河原の側にある店舗は、長閑な環境が気に入っています。

元木材倉庫を自らリノベーションして店舗兼アトリエとして営業を始めて約10年が経ち、今までの経験を活かし、交流の場としてみなさんと関わりや発見を共有していく役割も担っていると思っています。

小売店としての役割から、ときに仕事や暮らし、生き方の価値観を話しあう窓口としてもショップは機能しているような気がします。新しく飯能に引っ越してきた方ともインテリアを通じて出会う機会が生まれ、客観的に感じていた飯能の魅力が蘇り、あらためてよい環境で仕事ができていると感じています。

風土や文化も残っていて、自然と調和する過ごし方。そういう環境で過ごせていると、自然とよいモノを長く使おうという気持ちにさせてくれます。手入れしながら愛着をもって接する家具や空間は、人となりが感じられるあたたかみがあり、心地よい暮らしにしてくれます。

次回からは自然豊かな飯能に拠点を置き、そんな暮らしを実践している方を紹介していきます。

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記事を書いた人:
渡邉 優太

ユニバーサルデザインに関心を持ち、大学では工業デザイン、人間工学を学ぶ。卒業後〈ザ・コンランショップ〉に入社。植物やガーデンファーニチャーの担当に。その後、いくつかの仕事を経て独立。飯能市に『REFACTORY antiques』をOPEN。国内外で買い付けた古い家具を修理して販売し、個人宅のリフォーム、店舗の空間演出も手がける。

  • REFACTORY antiques 店主